表札作り その1

新年明けましておめでとうございます。

お墓の字彫りやさん 石の丸進 久野全弘です。

昨年7月以来のブログとなってしまいました。

この間にも沢山の彫刻依頼を頂き、昨年中は本当に有難うございました。

さて新年を迎え、今年のブログ第壱弾は?

表札作りです。自宅の表札を作ろうと思い、石材の選定から始めました。

石屋なので、材質は最初から石に決まっているのですが、一概に石と言っても色々な種類の石があります。お墓に使用されるような御影石、キッチンに使用されるような御影石や大理石、ビルの内装や外壁などに使われる建築用の石材。

私個人的な好みはと言いますと、シェル(キラキラ光る材質)が入ってるようなブルーパール(原産国ノルウェー)というキッチンの天板にも使われるような石が好みです。

下記写真参照(ブルーパール)

しかし、表札で使用する分にはブルーパールは少し派手な感じもあり、もう少し古風な材質はないだろうか?と考えていたところ、取引先様の依頼で伊達冠石に文字を彫刻することがあり、その石の奥ゆかしさと風合いが気に入り「よしっ、伊達冠石にしよう」と決めました。

伊達冠石とは?

宮城県伊具郡丸森町大蔵山でしか採掘されない珍しい石です。特徴は、丸みを帯びた形をしており、世界的な彫刻家のイサム・ノグチさんが愛した石としても有名です。別名泥かぶり石とも呼ばれ、石の外側に付着した泥が酸化し、下記写真のような赤茶色になるそうです。

下記写真参照(伊達冠石)

これで石材は決定したので、次は材料の入手ですが、今回はここまでにしておきます。それでは皆さん、次回表札作りその2でお会いしましょう。