表札作り その3(材料完成)

みなさんこんにちは、お墓の字彫りやさん 石の丸進 久野全弘です。

さあ〜今日は、前回の端材から表札にするお話です。

もうここはもったいぶらずに、端材から順番に出来た表札をお見せしましょう。

上記端材を縦にスライス(写真正面は横)して、余分な部分をカットします。その後、表札表面を磨き上げたものがこちらです。

右側面は、伊達冠石の泥皮がついた状態のものを使用し、上、左、下の小口(表面以外の部位)は磨き仕上げにしました。表面の薄い赤鉛筆ラインが見た目の真ん中ですが、この真ん中から右側にご注目ください。石の色の違いと石目の流れがあるのがお分かりになりますか。自然の石は、石の層が何重にも重なって一つの塊になっています。磨き上げることで、均一ではない石の風合いも楽しめますね。

次回は、いよいよ文字の製作です。この表札にどんな文字を彫刻するのか。

もちろん、私は文字彫り屋でございますので、漢字で毛筆の文字を使用したいと思っております。この筆文字も有名な書家の方が書いて下さった文字で、特別に依頼させて頂いた訳ではありませんが、たまたま頂いたものです。次回は、この筆文字の紹介をさせて頂こうと思っております。

それではみなさん、次回またお会いしましょう。