魚イラストの彫刻

みなさんこんにちは。【お墓の字彫りやさん】石の丸進 久野全弘です。

 

前回のブログが夏だったのに、更新が晩秋になってしまいました。

本当にごめんなさい。

季節の変わり目は体調を崩しやすく、私も例外なく体調を崩したり喘息気味になったりしてしまいました。皆さんも季節の変わり目には十分お気をつけください。

はい、今日皆さんにご紹介させて頂く彫刻物は、魚(鯛)のイラスト彫刻です。

取引先のお墓販売店様から、魚のイラストをお墓のお花立てに彫刻してもらいたい!とご依頼を頂き、イラストが持ち込まれました。

まず、石にイラストと同じ彫刻をする場合のご説明をします。綺麗な原画を持ち込んで頂き、スキャニングしてパソコンに取り込みます。そして、そのイラストを彫刻出来るように加工して、カッティングプロッターでマスキングのゴムを切らせます。

ただ、イラストの原画が汚れてたり高精細でない場合、昔ながらの手法でマスキングゴムをカットしなければなりません。その昔ながらの手法は、【手で切る】です。

イラストをマスキングゴムに写し、ひたすら彫刻する部分のゴムを手切り用ナイフで切らなければなりません。

そして今回も、イラストがスキャニング出来ず、ひたすら鯛を手で切りました。

鯛のイラストを切り上げるまでの作業時間は1時間!お花立ては、1組となるので二つの鯛を手で切り上げる時間は、およそ2時間!少しばかり手強い仕事です。

人の手でカットするため、注意しなければならないのは左右のイラストを出来るだけ同じテイストにすることです。人の手で切るのは、微妙なところが柔軟にカット出来るメリットはあります。しかし、同じものを二つ切る場合に若干違いが出てしまうことが多少デメリットでもあります。それを気をつけながら、出来るだけ同じにテイストにすることを心掛け、丁寧にゴムをカットします。

鯛のイラストを手切りナイフで切った写真がこちら

そして、石が露出した部分をガムテープで養生をして、彫刻した完成品がこちら

鯛イラストの色付けはお施主様のご要望かと思います。今回は白色を入れさせて頂きましたが、石の種類によっては黒色でも雰囲気の良いものに仕上がるかと思います。

最後までお読み頂き有難うございました。それでは、皆さんまたお会いしましょう。