高浜市高浜東霊園(追加戒名彫刻、お墓クリーニング、化粧直し施工)

みなさんこんにちは。お墓の字彫りやさん石の丸進久野全弘です。

今回は、高浜市の市営墓地、高浜東霊園にて追加戒名彫刻、お墓クリーニング、お墓文字の化粧直し(色の入れ直し)のご依頼を頂きましたので、ご紹介させて頂きます。

お客様よりお電話でお問合せ頂き、追加戒名彫刻や化粧直しなどのご相談を頂きました。お墓を建てた時の石屋さんとお付き合いが無いため、弊社へお問合せ下さいました。その後、2回ほどお電話頂き、現場確認を経て、最終的にお墓クリーニングを含めたご依頼を頂きました。

石塔正面クリーニング・化粧直し前の写真です。建立されたのは平成元年3月、今よりちょうど30年前に建てられたお墓です。正面文字のペンキは剥がれ、30年風雨に耐えてきたお墓のため、どうしてもシミ汚れが目立ってしまってます。

石塔正面クリーニング・化粧直し後の写真です。正面文字の化粧直しにより、文字はハッキリと鮮やかになりました。お墓の表面は、クリーニングの効果により汚れが落とされ透明度が増した感じがします。シミ汚れについては、多少薄くなりました。シミ汚れの原因は、お墓表面に付着した砂埃が風雨と共に石目の中に浸透して汚れを形成します。このシミ汚れを完全に除去するには、浸透してしまったであろう部位を削らなければ除去できません。その場合、工場に持ち帰り10日程掛かる切削加工が必要になります。この加工については、また機会ある時にお話しますね。

花立・水鉢・香炉(小物一式)クリーニング・化粧直し前の写真です。お花立正面は、家名のためぼかしを入れさせて頂いておりますので、ご了承ください。全般的に汚れでくすんで見えます。石と石が重なっている台回りや小物類は、水垢汚れが非常に付きやすい部分と言えます。水垢汚れは、砂埃が何層も重なって形成された黒くて頑固な汚れですが、磨き面が汚れで保護されているというメリットもあります。よって水垢汚れを落とした後は、新品に近い磨き面が顔を出してくれる可能性も十分あります。

花立・水鉢・香炉(小物一式)クリーニング・化粧直し後の写真です。こちらもクリーニング効果により、汚れによるくすみが除去され石が綺麗に見えますね。水垢汚れを全て綺麗に落としたため、新品に近い磨き面が顔を出してくれました。水垢は汚れですが、こびりついて層を形成してしまうため、結果的に石を風化や日焼けから保護します。水垢汚れを落とした後の保護については、浸透性吸水防止剤をコーティングし、石の内部に吸水防止剤の層を作ることで、お墓の表面を保護します。

こちらは台と小物回りを斜め上から撮影した写真です。台と台が重なる角の水垢汚れが全て落ちています。水鉢上部お水受けの中も真っ白に輝いてます。

右側面台回りクリーニング前の写真です。ステンレス塔婆立ての下場とお墓の側面にサビ汚れが発生しています。御施餓鬼供養など供養してもらう卒塔婆を立てる塔婆立てなのですが、木の灰汁が滲み出たり何か金属的なものを長年引っ掛けてたりすると、思わぬ汚れを発生してしまいます。

右側面台回りクリーニング後の写真です。何とか芝台のサビ汚れは落とすことが出来ました。しかし、お墓側面の汚れは石目の中に浸透してしまっており、全てを落とすことが出来ませんでした。こちらの汚れも全て除去するためには、前述記載の切削加工が必要となります。とはいえ、目立たない程度まで落とすことが出来たので、お客様にも随分喜んで頂きました。

今回、お客様がクリーニング工事のお墓に足を運んで下さいました。差し入れまで頂き本当に有難い限りです。作業時にお客様が立会いして頂けることは、私どもにとって本当に励みになります。だんだん綺麗になっていく様子を見て頂けるのは、大変嬉しいことです。墓守を生業とする私どもにとって、ご供養のお手伝いをさせて頂くことが仕事だからです。本当にご依頼頂き有難うございました。

それではみなさん、またお会いしましょう。