みなさんこんにちは。【お墓の字彫りやさん】石の丸進 久野全弘です。
今回は、取引様のご依頼で金箔加工をさせて頂きました。
お寺様の永代供養塔に嵌め込みをする宗門の丸紋板です。
先ずは黒御影石の丸板に宗門の紋を彫刻します。
工法としては、梨地彫刻という技法です。紋の外側のラインを少し深めに彫刻した後、図柄の部分をさらっと砂を当てる(彫刻)ことで、梨地彫刻となります。
彫刻が完成して、いよいよ金箔加工に取り掛かります。
金箔を石に貼り付けるには、接着効果がある粘度の高い塗料を塗布します。
その後半乾きぐらいになってから、金箔を貼り付けていきます。
下地塗料の乾き具合で、金箔仕上げの輝きが大幅に変わってしまうので、金箔を貼り付けるタイミングが重要です。
石材彫刻に金箔加工をする場合には、平くて大きな面がありません。なので金箔も10cm角の金箔を細かく切り分けて、小さなパーツに合わせた金箔を使用します。
写真は上から順番に、下地塗料を塗布し金箔を貼り付け完成に至ります。
今後も、文字彫り屋ならではのブログをアップしていきますので、お楽しみ頂けると幸いです。