金箔加工

みなさんこんにちは。【お墓の字彫りやさん】石の丸進 久野全弘です。

今回は、取引様のご依頼で金箔加工をさせて頂きました。

お寺様の永代供養塔に嵌め込みをする宗門の丸紋板です。

先ずは黒御影石の丸板に宗門の紋を彫刻します。

工法としては、梨地彫刻という技法です。紋の外側のラインを少し深めに彫刻した後、図柄の部分をさらっと砂を当てる(彫刻)ことで、梨地彫刻となります。

彫刻が完成して、いよいよ金箔加工に取り掛かります。

金箔を石に貼り付けるには、接着効果がある粘度の高い塗料を塗布します。

その後半乾きぐらいになってから、金箔を貼り付けていきます。

下地塗料の乾き具合で、金箔仕上げの輝きが大幅に変わってしまうので、金箔を貼り付けるタイミングが重要です。

石材彫刻に金箔加工をする場合には、平くて大きな面がありません。なので金箔も10cm角の金箔を細かく切り分けて、小さなパーツに合わせた金箔を使用します。

写真は上から順番に、下地塗料を塗布し金箔を貼り付け完成に至ります。

今後も、文字彫り屋ならではのブログをアップしていきますので、お楽しみ頂けると幸いです。

幅3mmの英字彫刻

みなさんこんにちは。【お墓の字彫りやさん】石の丸進 久野全弘です。

先日、取引先様(墓石小売店)からの依頼で、幅2mm〜3mmの英字を彫刻させて頂きました。

通常、文字を彫刻する場合は、パソコンで文字を出力し、カッティングプロッター(看板屋さんなどでカッティングシートを製作する機械)でゴムシートをカットさせ、カットされてるゴムを抜いて文字に砂を当てる。これが一連の文字を彫刻するまでの流れなのです。

しかし、さすがに幅2mm〜3mmの文字は、機械では上手くカット出来ず、結果的に昔ながらの作業方法(カットナイフを使い手で切る)で挑みました。

一文字の英字の幅は2mm〜3mmではありますが、文字を表現する線の幅は0,8mm〜1mm程度しかありません。

実際、作業を進める段階ではかなり骨が折れました。ヘッドルーペを使い、英字をナイフで黙々とカットしていきます。

今回は、何とか文字をカット出来、文字を彫刻することが出来ました。

下記の写真は、下が写真ゴムシートカット後、上が写真彫刻完成後の写真です。

一番最初のaの字は、爪の先ほどしかないことが確認いただけるでしょうか。

このような文字彫刻も出来ますので、気になられた方お気軽にご相談下さい。

丸進ロゴマークについて

みなさんこんにちは。
【お墓の字彫りやさん】石の丸進 久野全弘です。
今日は、丸進のロゴマークについてお話しさせて頂きます。

このロゴマークは、このサイトの制作を依頼した仲間と頭を悩ました挙句、丸の中に進の文字を入れるありがちなのはやめて、セパレートにしたらどうだろうか?と提案をもらい書道家の先生に制作を依頼しました。

その書道家の先生も、色々と作風などをネットで検討しつつ最終的には、埼玉県は小江戸川越の女流書道家 矢部澄翔さんにお願いをすることにしました。
仏教で丸は、円相と言い仏様を表しているそうです。「欠けることがない丸」悟りの境地なのでしょうか?完全なる俗物の私には分かり兼ねますが、そんな「丸の心で進んでいく」という意味を込めて制作して頂きました。

ロゴの出来上がりも非常に良く、たっぷりとした筆文字でありながらも繊細さがあり、矢部さんにお願いして本当に良かったなあと思ってます。

そんなロゴマークも、ようやくこのサイトで使うことが出来、みなさんのお目に留まることも多くなるだろうと思ってます。【お墓の字彫りやさん 石の丸進】は、丸に進のロゴで覚えて頂けると嬉しいです。

書道家 矢部澄翔さんのサイトはこちら

http://www.yabe-chosho.com

字彫りやの仕事とは?

みなさんこんにちは。
【お墓の字彫りやさん】石の丸進 久野全弘です。
今回は、みなさんに字彫りやの仕事をご紹介させて頂こうと思います。
まず、字彫り屋とはなんぞや?ということでなのですが、読んで字の如く文字を彫る(彫刻)ことを仕事にしているお店のことです。
主に、お墓の○○家などの文字や、記念碑や神社の柱(玉垣)などの石材に文字を彫刻しています。

地域に寄っては、石屋さんがお墓の注文から工事までを一貫して行います。
しかし、石の日本三大産地でもありますここ愛知県岡崎市では、お墓屋さん(墓石小売店)や建て上げ屋さん(墓石工事業者)磨き屋さん(石材磨き加工業者)等、昔から石材に関連する専門業者の分業が成り立っており、その中に字彫り屋もあるわけです。

昨今のお墓事情には、後継問題やマスメディアの影響もあり、【墓じまい】が盛んに行われています。

お墓を片付けてしまったらスッキリする?

いいえ、大半の方は「心にポッカリと穴が空いてしまったようだ」と、電話の後日調査で答えていらっしゃるそうです。

そりゃお墓は生活に必要なものではありません。

しかし、お墓は先祖との大事なつながりであり、人として心の豊かさを得るために育まれてきた文化です。やむを得ない事情もあるかとは思いますが、子々孫々と受け継がれてきた、日本人の精神性が失われつつあるのではないでしょうか。

私ども字彫り屋は、石材業界の中でも滅多に表舞台には出てきません。しかし、今回このようにお墓の字彫りやさんサイトとblogを開設したのも、字彫りを通じて永代に繋がれていく皆さまの思いをお墓に刻み、お墓参りで得られる心の豊かさを少しでも伝えられるのではないか、と思ったからです。